話し方で人の心は変わる!「イエス」に変える3つのステップ【伝え方が9割】

- お願いごとすることに苦手意識を持っている
- なぜお願いごとしても断られてしまうのか?
- 自分のお願いごとを実現させる方法を知りたい

部下に残業をお願いしても断られて帰ってしまうから、いつも私が残業してしまう羽目になるよ…

一人で仕事を抱えたままでは、自分で自分の首を絞めることになるよ。
まずは相手の機嫌を悪くせず「イエス」に変える話し方を学んでいこう。
伝え方の技術であなたのお願いを実現させる
ディレクター業の仕事は納期が厳しく、それに間に合わせるために残業続きになってしまうこともあります。ディレクターだけでは仕事を進めることができず、まわりの技術者との協力も必須です。
- 新たな依頼や修正、残業を技術者に依頼しても協力してもらえない
- 上司に提案をしても却下されてしまう
- お願いごとを受け入れてもらえても気分を悪くさせてしまう
という方は、あなたの仕事ぶりが悪いのではなく話し方に原因があるのかもしれません。
相手の機嫌を悪くせずにお願いを受け入れてもらうにはどんな話し方をして、自分の話し方のどの部分を治せばいいのでしょうか?
今回は100万部を突破したロングセラーの名著「伝え方が9割」より、「ノー」から「イエス」に変える伝え方の技術を学んでいきましょう。
伝え方にも技術がある

伝え方や話し方は身に染みついたもので変えられないと思っていませんか?
- 同じ内容の話を伝えようとしているのにうまく伝わらない
- 他の人ならOKをもらえるようなお願いでも断られてしまう
- お願いしても相手の言動が冷たい
思ったようなリアクションを得られないという経験がある方も多いでしょう。
これらはあなたの人格や仕事ぶりではなく、あなたの伝え方に原因がある可能性もあります。伝え方が悪いと相手の心に響かず、本当に伝えたいことも伝わりにくくなってしまいます。
ただ伝えるだけ、話すだけというのは簡単なことに思えますが、実は非常に複雑です。ちょっとしたニュアンスや強調するポイント、響き、伝えるタイミングなど、気にすべきポイントはたくさんあります。
うまく伝えられるコツを知り、日々コツコツとトレーニングを積み重ねることで伝え方を改善することは可能です。
人にきちんと伝わる話し方を習得すれば、
- 要望が通りやすくなる
- 仕事をスムーズに進められる
- 会議で意見が通りやすくなる
- 昇格につながる
など、あなたの人生を切り開く力になるかもしれません。
なぜ同じ内容でも「イエス」か「ノー」に変わるのか?

同じ内容を伝えても「イエス」をもらいやすい場合と「ノー」しかもらえない場合があります。その違いについてまずはきちんと理解しましょう。
たとえば、あなたの上司に

納期に間に合いそうにないから残業してくれる?
と頼まれたら、あなたはどのように感じますか?
- 自分の利益が見えてこない
- 「やらされている」感覚が生まれる
- 「なぜ自分なのか」相手の心を読み取りにくい
など、お願いごとを断りたくもなりますよね。
もちろん頼む人と頼まれる人の上下関係によっては「イエス」をもらえる可能性も高いですが、それは頼まれる人の本心からのイエスではありません。
どうせお願いをするのであれば、こちらも相手も気持ちよくやり取りできるようにお願いしたいですよね。お願いする機会が多ければ多いほど、無理なお願いは相手にとってストレスになり、あなたへの印象も悪くなってしまいます。
印象を悪くせず、むしろ「この人のお願いなら積極的に聞いてあげたい」と思わせるように、このような伝え方に変えましょう。

いつもがんばってくれてありがとう。山田さん、納期まで時間がないから今日はもう少しがんばってもらえる?
といった伝え方があります。これにはいくつかポイントがあります。
まずは相手に感謝の気持ちを伝えること。こちらが相手に感謝している、よく思っているという印象を与えると、相手も心を開きやすくなる、要求を受け入れやすくなります。
自分のがんばりを評価してもらっていると感じさせることもよいアプローチ方法の一つです。
もう一つは相手の名前を会話の中に入れること。ただ「これをしてください」言うよりも、「○○さん、これをお願いします」と伝えた方が相手によりしっかり要求が伝わりやすくなり、また相手の気分を害することも少なくなります。
「ノー」から「イエス」に変える3つのステップ

なかなか人から「イエス」をもらえない、嫌な顔をされてしまうという方のために、「ノー」を「イエス」に変えるためのステップを紹介します。
いきなり上手な伝え方をマスターするのは難しいですが、話し始める前にこれらの点を意識するようにしてみてくださいね。
【STEP1】自分の頭の中をそのままコトバにしない
まずは自分の頭の中をそのまま言葉にしていないか思い出してみてください。
- 納期がもうすぐだから
- 仕事が遅れているから
- 仕事のやり方に不満があるから
- 自分の利益になるから
など、思ったことをそのまま口に出すと相手に不快感、不安感を与えてしまう可能性があります。
話し始めに悪い印象を持たれると、その後の要求にも悪い印象を持たれてしまいます。
さらに、思い浮かんだことを次々に口に出すことで結局何が一番大切なのか、何を伝えたかったのかがあいまいになってしまいます。
結果要求が相手に伝わりにくかったり、重要度が低いと判断されてしまったりします。
話し始める前に一度頭の中でストーリーを作り、話の順番を組み立てましょう。そうすることでより伝えたいことをピンポイントで伝えられるだけでなく無駄を省くことができます。
【STEP2】相手の頭の中を想像する
次に、相手の頭の中を想像しましょう。自分が相手の立場だったらどう思うかを考えるとイメージしやすいです。
たとえば、もうすぐ終業時間なのに新たに仕事を依頼したい場合、相手は終業後のスケジュールをすでに考えているかもしれません。
そんなときにただ仕事を放り投げるだけでは、相手にとって予定が狂いストレスになってしまいます。
「こんな時間にお願いして申し訳ないんだけど…」と前もって謝ったり、「〇日までに仕上げてくれればいいから」と譲歩したりすることで、よい返答をもらいやすくなります。
交渉をする際は、その交渉を受け入れることで自分や自社にどんな利益が出るのか考えているかもしれません。
商品やサービスの紹介を淡々とするだけでなく、相手にとってどんなメリットがあるのかを丁寧に説明することで相手も受け入れやすくなるでしょう。
【STEP3】相手のメリットと一致するお願いをつくる
先ほども紹介した通り相手のメリットを考えてお願いをすることは大切です。
「〇〇の資格取得にも役立つ仕事なんだけど、やってみない?」とお願いすれば、相手のキャリアアップにもつなげられます。
「A社はこのサービスを契約することで売り上げを〇%伸ばしました」と具体例を挙げてわかりやすくメリットを説明するのもおすすめです。
いずれにしても、
- 自分からの一方的なお願い
- 自分が楽をしたい
- 自分の利益を得たい
だけのなのが透けて見えるようなお願いは「イエス」をもらいにくいです。
その要求を呑むことで、相手はもちろん自分にもメリットがあるということをしっかり伝えることで「イエス」をもらいやすくなるでしょう。
あなたのお願いを実現させるには?

あなたのお願いを実現させるための答えは、あなたの中ではなく相手の中にあります。
相手がこちらの要求を呑むかどうかが重要であり、それを左右するのがあなたの伝え方なのです。
相手の気持ちを変えるのは大変なことではありますが、上記で紹介したようなちょっとしたコツを抑えることでより「イエス」をもらいやすくなります。
まず話す内容を自分の中で整理し、相手の気持ちを考え、さらに相手のメリットを伝えた上でお願いをするといった基本の伝え方をマスターしていきましょう。
伝わる話し方で人間関係を良好にできる

話し方の技術によって、お願いごとを「イエス」に変える話し方を紹介しました。ぜひこの3ステップを活用して、良好な人間関係を築くきっかけになれば幸いです。
自分の頭の中をそのまま言葉で伝えないこと。
相手の立場になって「どう思っているのか」考えること。
お願いごとを受け入れることで、相手はどのようなメリットがあるのか伝えること。
相手にきちんと伝わる話し方は今回紹介しただけでなく、もっとさまざまな細かいポイントがあります。ぜひ本著を手に取ってチェックしてみてくださいね!
また、「イエスバット話法」という話し方も有効です。相手からいい答えを得やすい方法として有名なイエスバット話法ですが、あなたはきちんと使いこなせていますか?
なんとなくの知識だけでイエスバット話法を取り入れても、いい成果に繋げることはできません。
イエスバット話法を活用して自分の意見を相手に受け入れてもらいたい方には、下記の記事も参考にしてみてくださいね!
